微分化された社会 その11 「ウィジェット、プラグイン、モジュール」
ソフトウェアがネット経由で利用される背景には、ソフトウェアが細分されて「モジュール化」が進んだことによる。
モジュールと同様な表現にプラグイン、アドオンといった言葉もあるが、これらはすべてソフトウェアの機能を外部から利用できるように最小単位に分割したものである。これらは単体では利用できないが、何かのプラットフォームの上で組み合わせることによって機能する。
プラットフォームとは鉄道でいえばそのままプラットフォームだが、線路や信号、プラットフォームそれ自体、つまり電車を動かすために必要なインフラのことをプラットフォームといっている。
電車だけでは街を走れないからだ。ちょうどモジュールとは電車の個々の車両をさすと思えばよい。車両を組み合わせることによって貨物列車にも特急列車にもなる。
ソフトウェアの世界でも微分化が進んでいる。モジュールはプラットフォームなしには動作できないものであるが、ウィジェットはモジュールに
GUI(グラフィカルユーザーインターフェイス)を持たせたもの、と考えればよいだろう。ウィジェットは Mac OS X
のダッシュボードにおける小アプリであり、Google Desktop のそれだ。マイクロソフトもウィンドウズでそれをパクっている。
SaaS とは、Software as a Service で、すべてのアプリケーションはもはやPCにインストールする必要はなく、極端な話ブラウザですべてアプリが実行できるということ。
ウェブの単位がサイトからページ単位(パーマリンク)になると、ページ単位で評価がされていくということは前回述べたとおりで、ウェブ2.0の時代には「ソーシャルニュースサイト」なるものが出てきた。これは
ウェブが登場した頃、人々の HP の興味は、ウェブサイト自身への興味であった。「どこどこのサイトが面白い」と、あくまでも人々が口にするのはサイト単位での評価だった。ちょっと前
広告も従来のTV、新聞、雑誌、ラジオといったメディアから、まったく新しいウェブ広告というチャネルがインターネットと共に登場した初期のネット広告は
物事を最小単位に分割する微分化は本も例外ではなかった。最初はオンラインで本が売られるだけだった。最初に本をオンラインで売り出したのはアマゾンだ。
今やPCさえあればリアルタイムに株価がわかる。自宅がトレーディングルームになる。今まで証券マンが電話で株主からの注文を受け継いで株式の売買をしていたものが、インターネットを利用したネット証券なるものが生まれ、人に代わってコンピュータが処理するようになった。
時代が進むと、スクリーンのサイズもどんどん小さくなっていく。最初はとても大きな劇場だった。その後映画館となり、お茶の間TVとなり、PC、そして今やケータイで手の平の中に。
昔のクラシック音楽は曲の長さが数十分なんていうのはざらにあった。
まずは例証していくのがいいと思う。