IT の本質を見極めよう!

iモード革命 (2)

iモードの契約が勢いよく伸びたのは、それが世界で初めてのケータイそのものによるインターネット接続だったのは間違いない。ドコモはこれで、日本最大のインターネット接続業者=プロバイダとなった。以下は、利用者だけでなく、あまり指摘されてない、開発者側からの観点も含めた、iモードの特長である。

  • iモードの特長
    「ケータイでメールやホームページが見られる」

    メールを送るサービスはケータイでも珍しくなかったが、ホームページを見る、とまでなると PC で…というのが今までは一般的だった。ホームページを作成するためには、HTML という 「言語」 でコンテンツ (ホームページの内容) を記述していく必要があるが、NTTドコモはホームページをケータイから見られるようにするために、コンパクト HTML (CHTML) というものを 「独自」 に開発した。この独自というのは、今の時代は特に、失敗のリスクも大きいものだが、これをあえて推し進めたところに NTTドコモの素晴らしさがある。実は、CHTML でなくても、WAP (ワップ: Wireless Application Protocol) という、モバイル通信における世界標準を定める動きがあったのだが、これを NTTドコモは採用しなかった (WAP は日本では、IDO やツーカーの EZ アクセス、EZ ウェブというサービスで使われている) 。

    ドコモが開発した CHTML とは仕様を見ればわかるように、実は何ら HTML と違いがない。しかし、HTML よりも命令の数は減らされている。すなわち、CHTMLとは、HTML のサブセットなのである。よって、CHTML で記述されたウェブのコンテンツは、通常の PC からも見ることができるのである (ただし、iモードで見られるコンテンツは、iモードのケータイのあの狭い画面に収まるように作られているので、PC で見るとものすごくそっけないものとなる) 。CHTML が HTML のサブセットであることの利点は、なんと言っても、今までホームページを作ったことのある人なら誰でも、iモードのコンテンツを作れるということに尽きる。このため、当初のサービスでは公式サイトは 200 程度だったと思うが、ドコモの予想を上回るペースで個人 (や企業) が作ったオリジナルのコンテンツが増えていった。

  • ケータイというデバイス

    PC を使ってメールを読むとしよう。電源を入れてから、ウィンドウズ (または Mac) が起動し、インターネットに接続し、メールソフトでメールを取り込むまで、一体何分かかるだろうか。私の今使っているノート PC は 3 年前のものなので、少なくとも 5 分以上はかかるだろう。これに比べケータイは、

    「常に電源が入っている数少ないハイテク機器」

    である。常に電源が入っているということは、 5分待たなくて言いということ、すなわちケータイはいつでもインターネット・レディの状態なのだ。これは、リアルタイムでメールの送受信ができるということでもある。

    iモードのメールは、ケータイが一定時間ごとにセンタに自動接続してメールの有無をチェックするのではなく、誰かがメールを送ってくれば、そのままケータイに配送される。このとき、ケータイの電源が入っていなければ、センタにメールは保存される仕組みになっている。

    一方、ウェブサイトに接続するのは、ケータイについている 「iモードボタン」 を押すだけである。どのメーカーの iモードケータイを買っても、このiモードボタンが付いてるのはニクイ。機種によって、統一感を出しているのである。ケータイを実際には利用者は、このボタンを押すことによって、インターネットに接続していることすら意識していないだろう。

    ケータイは、PC に比べ、とてつもなく画面が小さい。一般的な iモードのケータイは横に全角 8 文字、縦に 6 文字程度しか表示することができない。それでは、PC でホームページを見たほうが美しいし、表現が豊かでないか、という意見もあるかもしれない。しかし、よく考えてみて欲しい。画像や写真を多用し、グラフィック豊かなウェブサイトは確かに美しいが、中にはコテコテに飾られたものもある。そして、ホームページが表示されるのにさんざん待たされた挙句、内容はたいしたことなかった、というのも少なくない。こう考えると、画面が狭いことがすなわち不便かというと、実はそうではない。むしろホームページを作る側が、画面の狭さを意識してコンテンツを作るし、ここではグラフィックでの腕は競えないので、iモード用のコンテンツを作るにあたっては純粋に内容の勝負、アイディアの勝負となるのだ。iモードの世界は、 「内容が面白ければ、コテコテのグラフィックなどは実は最初から必要ない」 ということを再認識させてくれるのである。

  • ブラウザとメールの連携

    ブラウザとメールの連携も素晴らしい。PCでも、ホームページの中にあるメールアドレスをクリックするとメールソフトが立ち上がる。そこでメールを送れるのであるが、このとき、ウィンドウはブラウザとメールで2つ開くことになる。iモードの場合も同じようにホームページにリンクされたメールアドレスに向けてメールを送ることができるが、画面が小さいため、メールアドレスをクリックするとその場でメールが書けるようになっている。メールを送ると、もとのホームページの画面に戻る。この遷移は至ってシンプルであり、自分がウェブにつないでいるのかメールを送っているのか意識しないのである。この 「意識しないで」 というのは重要だと思う。シームレス (つなぎ目なく) に、ウェブとメールのサービスがつながっているのである。

  • ウェブページと電話機能の連携

    ウェブサイトのリンクは、

    <a href="...">

        …

    </a>

    タグで記述するが、

    <a href="tel:09071930787">

        山田さんのケータイ

    </a>

    とホームページに書いておけば、 「山田さんのケータイ」 をクリックする (ケータイのボタンを押す) だけで、なんとケータイから電話がかけられるのである (自動的にダイアルしてくれる) 。電話をし終わった後は、すぐさままた、元の今見ていたホームページに戻るのである。これはすごい。ホームページを作る側は、単に "tel:電話番号" と書くだけでよいのだから…

  • 上下左右───アクセスキーと入力文字種

    PCの場合はたいていの場合マウスを動かしたり、マウスのボタンをクリックするという一連の動作でホームページを見ていくが、iモードの場合は、上下左右のボタンもしくはトラックポイント (小さなジョイスティックのようなもの) でホームページを見る。ある意味、テレビのリモコンを操作しているような感覚である。ケータイの場合は、電話番号を入力する0~9の数字がついている。ここでも、CHTMLの工夫があって、この0~9の数字を押すことによって、リンクをたどることもできるようになっている。この場合は、ホームページを作る側が、

    <a href="..." accesskey=1>

        1. 次のページ
    </a>

    と書けばよい。ここでのポイントは、<a href...> のところに、accesskey=1 と記述することである。これだけで、1. ボタンを押したときに、次のページにジャンプするようになる。なんと、リモコンよろしく、本当にケータイの数字ボタンでホームページを見ていくことができるのだ。この機能をアクセスキーという。

    ウェブのフォーム (名前や住所を入れるようなページ) で、その時々に入力する文字のモード切り替えを自動的に行う機能が備わっている。これも、ホームページを作る側が、

    メール: <input type=text name=email istyle=3>

    と書けば、利用者がメールアドレスを入力するときは、自動的に文字の入力モードが半角英数字となるのである。istyle=3 というのは、ここの入力は半角英数字で、とケータイに指示を与えるものである。ちなみに

    istyle=1: 全角モード

    istyle=2: 半角カナモード

    istyle=3: 半角英数字

    istyle=4: 半角数字

    となっている。ケータイは基本的に電話をかけるための 0~9、# や * を含む必要最低限のボタンしかない。文字を入力するとき、これらのキーを駆使して入力文字モードを変えながら、四苦八苦することになるが、この文字入力モードを自動的に変える機能が備わるだけでもだいぶ手間は省けるものだ。間違いも少なくなる (将来は音声による入力になるのだろう)。

(続きは、こちら)

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iモード革命 (1)

(iモードの歴史)

NTT ドコモの iモードサービスは、1999/02/22 から始まった。それから 1年ちょっとで 500 万契約を突破し、今では 600 万契約、そして今年中には 1,000 万契約を突破するのとの見通しもある。1ヶ月に 100 万契約ずつ伸びているという。先月あたりから、夜 10 時をまわったあたりからつながりにくくなるという障害が発生し、これは当初はソフトウェアのバグもあったが、結局は加入者増にシステムが追いついていっていないことが原因であるという。確かに、先月は私も仕事で遅くまで会社に残って iモードのシステムを作っていて、メールが届かないのは自分のせいなのか、ドコモのセンタの障害のせいなのかわからなくて困ったときがあった。そんなことはどうでもいいが、これだけ勢いよく加入者が増えたシステムはあまり聞いたことがないから、システムがネットワークの負荷に耐えられなくなるのは、技術的に言っても仕方がないことと思う (これは、同情する)。それを、マスコミが面白がって (?) デカデカと報道するのも、どうかと思う。なにしろ iモードは、

「ケータイのインターネットは、日本が世界で初めて開発した」

のだから。バブル崩壊後、失われた 10 年の中でこのことは、日本人が大いに世界に胸を張って誇りに思うべきことである。今は、ドコモはシステムの増強をしようとしており、東京大田区だけにあったiモードセンタを、横浜と大阪、計 3 ヶ所に広げるつもりだという。

ところで、ドコモの課金システムなどは、アラジンという名前で富士通が開発している。実際には、サン・マイクロシスムズの UNIX サーバ (コンピュータ) が使われており、世界でも超大規模システムの 1 つのようだ。

このアラジンのシステムを作るために、米国のサンでは、同じシステムを作って試験していたというからすごい。

このiモード、それなりに加入者が伸びる理由がある。続きは、こちら

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IT 革命

IT = Information Technology、すなわち 「情報技術」。

ちょうど 1年ほど前 (1998/12) ごろからよく聞くコトバである。

これは、コンピュータやインターネット、とにかくそういうものを総称するのに使う便利なコトバだ。日経にも 「IT (情報技術)」 と注釈付きなものの、平然と使われるようになった。そして、今起っているのはインターネット革命と表現するのもいいが、 IT 革命と言ってもいいような気がする。

IT 革命には、主に

  • コンピュータ (PC) の技術の進歩
  • インターネットの進展

によって、メール、ウェブはなくてはならなくものになるだろう。というか、今後はメールやウェブを使っていることすら意識しないような形になるだろう。

金融分野では

  • モバイルバンキング
  • 会社のパソコンが即、証券会社に!=オンライン証券

のように、店舗に足を運ぶ必要がなくなりつつある。残高照会くらいなら iモードのケータイで OK。照会には 10円程度かかるがこれは時間をお金で買うかどうかの問題だろう。その状況に応じて自分なりに効率的と思うように店舗に行くか携帯を使うかすればよい。流通分野ではアマゾン・ドット・コムの成功に見られるように

  • CD

などがオンラインで検索・オンラインで購入できるようになった。買うものが決まっている場合は、もはや、本屋や CD ショップに行く必要はなくなった。本屋や CD ショップに行くのは、それはそれで私にとっては楽しいことだが。このオンラインショッピングが広がれば、ほとんどあらゆるモノはオンラインで買えるようになるだろう。いわゆる EC (Electronic Commerce; エレクトロニック・コマース=電子商取引と訳される) である。日本アイ・ビー・エムが盛んにテレビのコマーシャルで e-Business と言っているが実態は EC である。

国の制度・システムもこのパラダイムシフト (時代の移り変わり;パラダイムとは時代の流れ) には逆らえず、

  • 役所に届ける書類 (が電子申請になる)
  • 選挙

などもオンラインになり、教育も高等教育はオンラインで十分だと思う (自分のペースで、好きなときに学習できる。ウェブが参考書代わり)。ただし初等教育はオンラインでやるべきではない。集団生活を学べるようにするためにも教室で行われる授業は大切と思う。ただしこれでもインターネットは無視できず、教師はパワーポイントを使って授業をやり方を工夫しなければゲームが生活の一部である児童は勉強しようとしないだろう。ここでは従来の教科書と黒板と言う形態を一度「リセット」する必要があるように思う。よって

  • 遠隔授業
  • 試験とその結果
  • 通知表
  • 黒板 (は、プロジェクタによるプレゼン形式)

などはオンラインになる。教育は、今までの、基本的に記憶力が優れた子どもが評価されるのではなく、特に 「調べる力」、そして調べた結果を 「考察する力」 を重視するようにしなければならない。もう、分厚い辞書をかかえて勉強したり、難しい英単語を覚えてもあまり意味がない。それらはオンラインで検索すればいい。そのときに、検索できる力が備わっていればよい。英語の教育などは、明治時代の伊藤博文や夏目漱石、福沢諭吉などがやってきた 「英文を日本語に直す=読解力」 ことよりも、会話力を身につけなければならない (たしかに、英文法などは大切だとは思うがその優先度は会話力よりも低いと思う)。

そして、医療分野では

  • 遠隔医療診断 (規制緩和しないとできない)
  • クスリの入手 (配達は認可された宅配業者)

がオンラインで行われるようになるに違いない。

私が本当にやりたいことと言えば、遠隔医療診断のシステムを作ることだ。これに直接関われなかったとしても、その技術になんらかの形で携わりたい。

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インターネットとクルマ社会

インターネットを考えるときはクルマやクルマ社会をメタファ (喩え) として考えるとよい。インターネットはクルマ社会のメタファと言ってよい。

その対応を示すと、以下の通り。

  • クルマ
  • = コンピュータ
  • エンジン
  • = CPU
  • 馬力
  • = CPU のクロック数
  • メモリの容量
  • = 室内空間の広さ
  • HDDの容量
  • = 燃料タンクの容量
  • OS
  • = ハンドル等の形状・位置
  • 左ハンドルと右ハンドル
  • = ウィンドウズとマック
  • クルマの鍵
  • = ユーザー名とパスワード
  • エンスト
  • = ハングアップ
  • 高速道路
  • = ISDN または専用回線
  • 一般道
  • = アナログ回線
  • インターチェンジ
  • = アクセスポイント
  • 料金所
  • = ゲートウェイ (ルータ)
  • クルマのナンバー
  • = IP アドレス

などなど・・・

こう見ると、IT の世界とクルマ社会は非常によく似ていると言えるのではないだろうか。ここで、クルマ社会にあって、IT の世界にないもの:

  • 交通法規
  • = ネチケット?
  • 年齢制限
  • = 該当なし
  • クルマの免許
  • = 該当なし

今後は、インターネットも免許制が導入されるのが良いと常日頃私は考えている。

免許は、IC カードにその情報が入っている。どのサイトをアクセスできるかなど、年齢によって制限していく。よってインターネットのアクセスが免許制になれば、IC カードを PC に差し込むことで自動的にアクセスが始まるようにすればいい。逆に、この方が利用者にとってもインターネットにアクセスする際の手順を減らせるのでメリットがある。iモードのケータイにも IC カードを突っ込む。そうすると、iモードが利用可能になるとか、いろいろとアイディアは膨らむ。そして、今あちこちで実験が進められているように IC カードは小銭の財布代わりにもなるだろうし、うちの会社ではその他に社員証、ドアの鍵の役目もしている。また非接触型の IC カードなら定期券代わりにもなるだろう。ついでにクルマの免許も同じ IC カードにしてしまおう。そうすると、IC カードは自分を証明するための ID だけでなく生活の道具となる。

このようなシナリオを強力なカリスマを持つ誰かが推し進めることができれば、もっと簡単な明日がそこに見えるだろう。

インターネットのセキュリティについて考えると、自分の子どもが小学校に通いだしたらどこかの家の悪ガキからヘンな事を教わってきて (概してその悪ガキは実は自分の家の子どもだったりするかも知れないのだが)、いたずらにエロサイト見てたらシャレにならないし、親のクレジットカードの番号だけ知っていれば実際のクレジットカードがなくてもオンラインショッピングできてしまうので、子どもがたくさん買いこんで親に何百万も請求がくる・・・なんてことが起らないとは限らない。そういえばこの間インターネットで取引してて捕まっ
た詐欺師は小学生 (小学生って捕まるのか?) だった。

インターネットにアクセスするためには、現状はある程度 PC やインターネット自体の知識がないといけない。それはほとんど独学か、近くに詳しい人がいて対処しているのだと思う。

クルマが出現したとき、、、これは過去のことの想像になってしまうが、きっと運転免許も交通ルールもなかったに違いない (インドは車線や信号がないので、インド人の話によると日本の道路は超システマチックだそうだ)。そして普及にするに従って、交通ルールや免許などが整備されて来たはずだ。そして、初期のクルマは、エンジンかけるにしてもクルマの先端についているレバーを手でがちゃがちゃ回していたり、走っている最中に急にエンストして止まってしまうこともあったはずだ。おそらく、これだとクルマの中身に関する知識を持っていないと乗れなかったに違いない。

だが、今はどうだろう?

クルマの免許を取ってからボンネットをあけたことがない人も多いはずだ。というか、安定性 (エンジンなどの性能) は各段に向上したので、ボンネットを空ける必要がなくなったと言うのが正しいかもしれない。コンピュータも、このメタファに従えば、将来は OS の安定性が向上して、今頻繁に起っている、Windows が途中で固まって大事なデータが飛んだとか、そういうことが懐かしく思えるときが来るだろう。

免許がないとクルマに乗ってはいけないとルール化されているのと同じように、コンピュータも、いずれそれを使ってることすら意識しない時代が来るせよ、ネチケット (ネットワーク上のエチケット) は学ばなければならない。交通事故を起こしてから交通ルールやクルマの技術を学んでは遅いように、インターネット上で何か問題を起こしたり、自分から問題を引き起こさなくても個人情報が盗まれてしまったり…すなわち問題に引き込まれてしまうことがないようにインターネットを利用する前には、簡単な講習を受ける機会があっていいと思う。今はおそらく、国や政府は誰もこのことの重要性を認識していない。認識していないからこそ、総務庁などのホームページがアタックされてしまうのだろう。私が国会議員ならば、こういったインターネット上の規則をまとめた法案を提出するだろう。

現在のインターネットは、クルマ社会における黎明期と考えれば良いだろう。そして、インターネット社会におけるこの社会の成長モデルに対しては、クルマ社会における成長モデルを参考にすべき点がたくさんあるに違いない。

私はこの考えを熱烈に唱えている人をまだ見かけたことはないので、ほとんど上の内容はオリジナルである。

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AIDMA の法則

ここに私が独り言として投稿している内容は、言われればなるほどそうだよな、とか、ともするとあたりまえのことかも知れない。しかし、誰もが思っているそのあたりまえのことを、まだ誰も言ってない(発表していない)状況でそれに気づいて発言することは難しいと思う。

前置きはさておき、以下は日経 1999/12/17 (金) の 「消費が変わる広がる電子商取引 (8)」 からの記事の内容である。

消費者の購買行動を表すのが AIDMA の法則。これは

  1. Attention :注意
  2. Interest :関心
  3. Desire :欲求
  4. Memory :記憶
  5. Action :行動=購買

の頭文字を並べた言葉で、消費者が商品を認知してから購入にいたるまでの過程を表現している。消費者の注意を喚起するため、これまではテレビや雑誌などの広告が使われてきた。だが、消費者が広告を見て実際に欲しいと思っても、実際に購入するには店頭にいかなければならない。注意を引いてから購買までには時間がかかり、その間に自分の欲求を忘れてしまう消費者がいるかも知れない。商品を買うために外出するのがおっくうだと感じることもあるだろう。ところが EC (Electronic Commerce: 電子商取引=インターネットのオンラインショッピングなど) ではこの過程を短縮できる。ホームページや電子メールの広告で商品に関心を持った消費者は、ほかの商品との比較や購買といった、その後の過程をすべてネット上で完結することができる。

特に私は、他の商品との機能の比較や、市中の実勢価格などの情報がすべてネット上で手に入るのは良いと思う。例えば今まではパソコンやその周辺機器を買うとなったら、秋葉原や新宿の量販店に行って自分の足で実勢価格を調べていた。欲しいものの情報を時間をさいて手に入れていた。これはこれでいろいろなことを学べるので、いろいろな店に行くのは楽しかったしかし今や WWW (World Wide Web: ウェブのこと) をもってこれらの行いを完結できるようになった。インターネットは消費者の行動を完全に変えてしまったといってよい。今、 「私たはそうでない」 という人がいたとしても、私たちの子どもの世代は私たちとはまるで違う行動をするだろう。

今起こっているのがIT革命 (IT: Information Technology=情報技術) だとすれば、このような変化が IT 革命の証拠となると思う。

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CRM

今回は、CRM (カスタマー・リレーションシップ・マネジメント) のお話。

私がこの言葉を聞いたのは、ちょうど去年の暮れあたりからだったから、1 年前くらいからだろうか?当時は実は、打ち合わせでこの言葉が出てきても何のことかまったく意味がわからなかった。本当に突然ふってわいて出てきたような言葉だった。ある時点からたくさん聞くようになった。それが 1 年くらい前だと思う。CRM の考え方は、ひとことで言うのもなかなか難しいのだが、私なりの理解だと、 「新規顧客よりも、今までいる既存の顧客のほうを大事にしていこう」 という企業のマーケティングのあり方のことである。この背景には、モノが行き渡り、市場が成熟した社会では、顧客のパイ (顧客数) を拡大するだけでは利益をあげることができない、というのがある。例えばクルマなら、私たちが生まれる前ならばクルマを持っている家庭とそうでない家庭 (持ちたくても経済的にもてない家庭) があったが、今の日本では当時と比べるとクルマの普及率は格段と上がったと思う。これは、家電、、、すなわち、冷蔵庫、電子レンジ、テレビ、洗濯機、電話などもあてはまる。つまり、誤解を恐れずに言えば、欧米+日本ではモノはほとんど行き渡ってしまったと言ってよいだろう。

そうなると、新しく顧客を獲得するよりも、優良な (=会社に利益をもたらす) 既存の顧客を維持する費用の方がはるかに安い、という考え方がでてきた。 「新規顧客獲得には既存顧客維持費用の 7 倍のコストがかかるといわれている。そこで優良な顧客を囲い込む戦略が必要となってきた」 これが、CRMが出てきた背景である。

CRMは、CS (Customer Satisfaction: 顧客満足度) と無関係ではない。顧客ロイヤルティといって、生涯を通しての顧客の価値こそが企業の収益性と相関の大きい指標であることがデータの裏付けからもわかってきた。顧客志向は従来から多くの企業が企業理念としてあげているし、私がマーケティングのゼミにいた 1992 年にも、教授がしきりに CS、CS と言っていた。でもそれはお客さまを大切にするということでお客さまをみんな画一的に扱っていたが、実際の顧客はそれぞれ個性を持ち、取引の度合いはさまざまなので、これからは、顧客を個客として着目していくのがこれからの顧客志向のマーケティングのトレンドのようである。

これは米国から入ってきた考え方ではあるので、この考え方自体、日本になじむのかどうかわからない。私的には CRM の実践は新規顧客をないがしろにして既存顧客だけを大事にするという印象を受けるので (実際に CRM には利益をもたらさない顧客は企業の方からそっぽを向くような戦略も含まれる) 、なんだかいかにもアメリカ的過ぎて疑問符があったのだが、今年の仕事はこの CRM をやれ、ということだったのでちょっとやってみないとわからない部分がある (っていうか、未知の領域なので、現在、進行中…) 米国では、テレコム (電話など通信業界) 、金融業界 (銀行など) で成功例があるという。

CRM のイメージは、こうだ。今さっき、銀行で普通口座を開設してきたが、家に帰る間に、定期預金の口座も開いておけばよかったと思う。そこで、銀行のフリーダイアル (コールセンターといって、100 人単位でおねぇちゃんが電話の前で待ち構えているところがある) に携帯から電話。 「さきほどは口座の開設、ありがとうございます」 さっきとは明らかに違う人と話しているのに、電話がつながって私がしゃべる前にすぐにこのおねぇちゃんはお礼を言ってきた。そして、3ヶ月定期預金も申し込む。3ヶ月後、定期の満期が近づいてきた。この銀行のホームページに自宅からアクセスすると、 「○○様、いつもご利用ありがとうございます。○○様の定期の満期が近づいております。1 年ものの定期に継続すると金利が 1.0% アップします」 とのメッセージが表示されている。半年後、子どもが小学校に入学。ランドセルも、机も買わなければいけない。するとこの銀行から学資ローンの案内がメールで届く。 「○○ 様、いつも○×銀行のご利用ありがとうございます。ただ今ローンを組めば、○○ 様向けに特別に0.5%金利を下げさせていただきます。こちらの URL からお申し込み下さい」 ………上のシナリオは、私が思いつきで書いたので、ウェブでの個人認証方法 (将来は IC カードになると思われる) や、細かい点は考えていないが、ここで重要なのは、顧客との接点に、コールセンター、メール、ウェブなど、インターネットを基盤とした技術が使われているということだ。日本ではこの中にはもちろん i モード端末もあるだろうし、BS・CS のセットトップボックス (受信機) 、コンビニに置かれているマルチメディアキオスク端末 (ローソンのロッピーなど) も含まれる。CRM に不可欠なのはこれら電子化されたチャネル=顧客との接点;商品・サービスの流通経路なのだ。

当然、銀行の方も、顧客との口座残高以外の取引履歴 (いつウェブにアクセスしたか、いつ電話をかけてきたか、誰が対応したか、など) を管理しながら、顧客1人ひとりに、この顧客が将来自行にもたらすであろう利益の損得勘定をして、定期を金利をアップしたりローンの金利を下げて、しかも絶妙なタイミングでアプローチする、すなわちキャンペーンを打っているのである。

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カラー i モード

会社の同僚が i モードのカラー版を持っていた。

実際に、手に持ってみると、、これはすごい!!!
ケータイじゃないぞ これはっ って感じ

広末が宣伝しているが所詮宣伝は宣伝、百聞は一見に如かずだっ!

日本は、この技術で世界をリードする。

NTTドコモは、NTT グループの中でも頭のイイヤツが集まってるという気がする。

とこで、今年のNTT ドコモの第 1 回目の株主総会では、「役員がわれわれ株主よりも一段高いひな壇に座っているがソフトバンクの株主総会は、孫社長がわれわれと同じ目線にいる。横文字の先進的な会社なのだから、ソフトバンクを見習ったらどうだ」 と発言している人がいた。

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