IT の本質を見極めよう!

インクジェットプリンタはデジカメ印刷に向いているか?

たいへんタメになる HP を見つけた。

https://www.geocities.co.jp/SiliconValley-SanJose/1157/pri1.htm (現在はリンク切れ)

プリンタのカタログなどで解像度は 「dpi(dot per inch)」 として示されていることが多い。現在知る限りでは一般的に手に入る EPSON などのプリンタで 2,880dpi が最高だと思う。そしてメーカーも写真画質を謳っている。実際に私が持っている EPSON のプリンタも銀塩写真ほどまではいかなくても、見てれば 「キレイだなー」 という感じだ。

この HP では、写真画質を語る上で dpi に代わる物理解像度 lpt (line per inch) というものを紹介している。この作者はデジカメで撮った写真を印刷するならインクジェット方式よりも構造的に昇華型のプリンタであると述べている。カタログスペックの dpi はインクジェットより昇華型の方が低いが、インクジェット方式が 「デジカメ画像」 を印刷する場合はカタログスペックの dpi を割り引いて考慮すべきで、昇華型の方は dpi=lpi であるという理由だ。私は、雑誌の記事などでこれを的確に説明したものを読んだことがなかったが、上の HP で理解できた。

HP がなくなると困るので、以下、結論だけ一部を無断引用しておく。

※注: 本当に HP がなくなっていて転載しておいてよかった。。

つまり、1,440 dpi のインクジェットプリンタは、1440 / 16 = 90が実効的な解像度ということになります。この実行解像度が lpi です。1,440dpi だと思っているインクジェットプリンタは、カラー印刷に関して 90 dpi と同等の性能の物でしかないということです。これに対し、文字は 2 階調ですから dpi=lpi です。つまり 1,440lpi ですから画像に比べて圧倒的に高い解像度を持っているわけです。 文字と画像を一緒に印刷した際、画像の美しさが著しく劣るのは印刷紙のせいではありません。単に画像を印刷する際の実効解像度が著しく劣るからです。

では 300 dpi の昇華型はどうでしょうか?昇華型の場合、各ドット毎に 256 階調の表現が可能です。したがって、ハーフトーンピクセルを利用する必要は無く、dpi=lpi となります。つまり、300 lpi です。1,440 dpi のインクジェットよりも解像度は高いわけです。メーカが肝心の lpi をカタログに表記しないのは、このあたりに原因があるのではないでしょうか?

余談ですが、昇華型の多くが葉書サイズにしか対応していない理由の一つにこの lpi の高さがあります。Dimage7 の 200 万画素モードは 1600 x 1200 です。300 lpiですから、5.3 x 4inch=13.4 x 10.2cm にしかなりません。つまり解像度が高いために、小さい大きさにしかプリント出来ないわけです。A4 版の昇華型プリンタは、500 万画素クラスのカメラの登場で初めて必要になったということです。そういえば、オリンパスが出しましたよね。

昇華型がインクジェットに比較して高画質である理由がこれでお解りでしょう。 continuous tone だからというだけではありません。

擬似ではない真の諧調表現が行えるため、トーンの変化が滑らか。解像度が高い。要するに、後者は無視されていたわけです。実際にはこちらの寄与の方が大きい様に感じます。 インクジェットは明らかに "荒い" です。

私は網点パーセントについて正確に知りたいということから、プリンタの物理的解像度 (lpi) の問題を知り、主にこの観点からインクジェット方式の問題点を指摘して来ました。しかし調べていくうちに、インクジェットはもっと根本的な問題を抱えていることに気づきました。それはインクジェットによるプリントが "印刷" であるということです。

本屋さんに行って写真集を購入 (立ち読み) して下さい。美術書が理想的ですが、アイドルの写真集でも構いません(^^;。その表紙を良く見て戴きたい。それがインクジェットプリンタの作り出す究極の画像です。これが写真画質でしょうか?手元の銀塩写真と比べてみて下さい。根本的に方向性の異なる物だということが御理解戴けると思います。数億の機械を、熟練したプロが扱って作り出した作品がそれなのです。インクジェットの進歩は早く、今後もより美しい画像を印刷出来る様に改良されていくことでしょう。しかし、究極の画像を銀塩に設定した場合、この進化の方向には疑問符が付きます。

インクジェットプリンタは、他方式に比べて多くのアドバンテージがあります。そのため、大きなシェアを獲得したわけです。しかし、写真プリント機としては必ずしも適していると言えません。

では、私達が利用可能な他方式のプリンタにはどういうタイプがあるのでしょうか? 3 つあります。

  • 昇華型
  • 銀塩型
  • TA システム(Thermo Autochrome system )

です。

続きを読む

IT 企業と高齢者・障害者の橋渡し役を育成へ 総務省

良い流れだ。日本の不景気の原因の一つには、技術革新や生産性向上により、供給過多になっていることが挙げられる。街に出れば、モノが溢れている。

一方で途上国に行けば、日本ほどいろいろなモノが揃っている国はないだろう。内需拡大の策は少子高齢化にヒントがある。日本社会はその消費とサービスの構造を変えなければならない。

2003/07/06 asahi.com より無断転載。

高齢者や障害者がパソコンや携帯電話を手軽、簡単に利用できるようにするため、総務省は支援体制づくりに乗り出す。全国で10カ所以上の自治体をモデル地区に指定し、製品をつくるメーカーに利用者側のニーズを伝えたり、すでにある技術の使いこなし方を教えたりする人材を育てる。04年度の予算に必要経費を盛り込む方針。

 高齢者や障害者がIT(情報技術)機器を利用する際には、特殊なソフトやハードを必要とするケースがある。たとえば(1)画面の文字を大きくして表示する(2)音声で画面を読み上げる(3)少ないキーボードや、大きめのボタンで
も入力できる――などの機能だ。

 総務省は01年度から2年間にわたって全国で「IT講習会」を開くなどしてきたが、地域にこうした機能を十分に使いこなせる指導者がいなかったり、個々のニーズにあった商品がなかったりして、高齢者・障害者への普及が十分に進ま
なかった経緯がある。総務省の「02年通信利用動向調査」によると、65歳以上のインターネットの利用率は人口当たり9.9%と、まだまだ低水準にとどまっている。

 総務省は04年度、県や市町村を対象にモデル地区を指定。育成する人材は、非営利組織(NPO)やリハビリ施設で働く福祉関係者らを想定し、利用者とIT企業との「橋渡し役」や、商品購入後の支援などにあたる。

 人材の選定方法や具体的な支援体制づくりについては「利用者に近い立場の自治体にゆだねる」(同省)としている。

(2003/07/06 05:58)

続きを読む

聴覚障がい者に魅力のワイヤレステキストメッセージ

今の仕事をできればここで書かれているような世界に持っていきたい。ケータイ先進国日本なら、インフラとしてはアメリカよりも先に実現できるはずだ。これはウォールストリートジャーナル紙からの発信だが、なぜ日本経済新聞はこのような話題を取り上げられないのか。なぜ日本はこのような課題を社会が「普通」に取り組めないのか。アメリカがすべていいとは決して思わない。が、見習うべきところは見習うべきだろう。

2002/12/02 付け ZDNet より無断転載。

[WSJ] 聴覚障害者に魅力のワイヤレステキストメッセージ

米国の約 3000 万人の耳の不自由な人たちの間で、ワイヤレスメッセージングデバイスはユビキタスな存在になりつつある。一般向けワイヤレスデータサービスの低迷とは好対照だ。

ニューヨーク(ウォール・ストリート・ジャーナル)

 聴覚障害者の Sonny Wasilowski 氏は、ワイヤレスメッセージングサービスを使うようになるまで、コンピュータに縛り付けられていると感じていた――友人や家族と連絡を取り合うのに常にマシンを起動して電子メールのチェックや再チェックを繰り返す必要があったからだ。バーで友人と落ち合う計画や空港まで迎えにきてもらうといったごく日常的な連絡でさえ、いらいらするほど時間がかかったものだった。

 だが今、米ギャローデット大学 (ワシントンD.C.のろうあ者のための大学) に通う 21 歳の学生であるWasilowski 氏は、現在使っている双方向ポケベルによって、接続コードから解放されたと語っている。同氏は双方向ポケベルをほとんど1日中手放すことがないくらいだ。例外は1つだけ。「フィアンセが運転中にこれを使わせてくれないんだ」と同氏。

 ワイヤレスメッセージングデバイスの支持者らによると、米国における約 3000 万人の聴覚障害者にとってこのデバイスは、健聴者にとっての携帯電話と同じくらい、ユビキタスな存在になりつつある。Research in Motion や T-Mobile などが出しているポケベルや携帯電話を利用したテキストメッセージングサービスによって、聴覚障害者は、家族/友人/職場の同僚たちと、健聴者と同じようにコミュニケーションを図ることができるようになった。

 聴覚障害者間におけるテキストメッセージングサービスの需要は、彼らのコミュニケーション手段を改善する同テクノロジーの革命的な進化と共に急拡大している。この人気は一般向けのワイヤレスデータサービスの需要低迷をよそに伸びており、また低料金化が進んでいるおかげで聴覚障害者にとっては非常に魅力的なサービスとなり得る。しかしそれでもテキストメッセージングサービスは 「安い」 と呼べるレベルにはまだ至っていない。聴覚障害を持つユーザーの中には、緊急番号への対応や (難聴者が電話として使う) テレタイプライタ
(TTY)を含む補聴デバイスとの連係強化を望む人もいる。

 約3年前、比較的安価なポケベルが広く出回るようになって、情勢は一変したと指摘するのはギャローデット大学のテクノロジーアクセスプログラム担当ディレクター、Judy Harkins 氏だ。「ポケベルはモバイル通信のニーズを満たし、聴力障害者のコミュニティを引きつけるようになった」 と同氏は説明している。

 全米で唯一の聴力障害者向け総合大学であるギャローデットにおいて、ワイヤレスポケベルは必携グッズだ。オブザーバーによれば、教室内では学生たちが親指を駆使してメッセージを入力しており、キャンパス中で
大量のメッセージがやり取りされている。「ポケベルを持っていなければ遅れていると見られる」と Wasilowski 氏も言う。

 これまで聴覚障害者は通信手段として長くTTY 電話装置を使っているが、TTY はワイヤレス世界になかなか適応できずにいる。新型の携帯電話に、TTYデバイスにつながるアダプタが必ずしも備わっているわけではなく、デジタル携帯電話サービスは補聴器の妨害となる。さらに健聴者でさえ不快に感じる不安定な携帯電話サービスでは、しばしば音声を聞き取れないことがある。

 これに対しワイヤレスポケベルは、TTY 電話装置やそれをつなぐコードといった大掛かりな装置から聴力障害者を解放する。GoAmerica の一部門である Wynd Communications などが提供する聴覚障害者向けポケベルでは、中継オペレーターを通じて、電話機あるいはTTYを使用する相手にテキストメッセージを送ることができる。

 ポケベル同士の通信は、聴覚障害者の自立性をさらに促す。TTY 電話装置を使って会話を交わす場合、中継オペレーターが聴覚障害者の言っていることを通話相手に伝えている間、会話を交わす双方は待っていなければならず、その後相手の応答がキー入力されて聴覚障害者に伝えられる。

 米国の障害者団体 American Association for People with Disabilities(AAP) の Andy Imperato 会長は、ポケベル通信について「まるでテキスト電話を持ち歩いているようだ」とし、またポケベルは 「インスタントコミュニケーションへの道を切り開いた」 と評価する。

 聴覚障害者の Louis Schwarz 氏は、メリーランド州シルバースプリングで公認フィナンシャルプランナーとして活躍している。同氏が開業した1983 年当時、時間がかかり、面倒な中継電話サービスを金融機関に使ってもらうのに苦労したという。

 現在、Schwarz 氏は、移動体通信業者 T-Mobile の 「SideKick」 と呼ばれる双方向デバイスを使っている (10月3日の記事参照)。同氏が利用するサービスは、Web ブラウジング、インスタントメッセージ、電子メール、電話サービスの利用が無制限のもの。SideKick はデジタルカメラとしても機能する。

 「クライアントと密に連絡が取れる上に、私がサービスを提供しているという彼らの認識も高まっている」 と同氏。

 ただし、同デバイスは聴覚障害者のすべてのニーズに応えているわけではない。多くのユーザーは、緊急事態発生時の情報の伝達手段としてポケベルに依存しているが、緊急サービス(日本で 110 番にあたる) 911 番にテキストメッセージを送信することはできない。

 またポケベル通信によってオペレーターを介さずに通話できるようになったとはいえ、健聴者同士の会話ほど簡単あるいはリアルタイムで連絡が取り合えるわけではないと Telecommunications for the Deaf の会員サービス/PR 担当ディレクター、Jim House 氏は指摘する。この団体は、聴覚障害者間の技術の普及を推進している。「リアルタイムでの通話ではない。つまり、健聴者が電話で楽しむような会話のやり取りではなく、結局は相手の応答を待たなくてはならないのだ」とHouse氏は説明する。

 コストも半端ではない。Wasilowski 氏によれば、友人の多くは、大学を卒業して就職してからは、ポケベルを長時間利用しなくなっている。

 それでも聴覚障害を持つ就労者の多くは、ポケベルを職場との連絡を取るための便利な手段と捉えている。「ポケベルは(聴覚障害者にとって)オフィスから離れた場所にいる健聴者がメッセージにアクセスしなければならない場合と同じ機能性を持つ」 と話す GoAmerica の社長兼COO(最高執行責任者)の Daniel Luis 氏は、数百に及ぶ企業ならびに米連邦政府が既にこの目的を遂行するべく取り組んでいると言い添えた。

 聴覚障害者の市場の規模はニッチではあるものの、一部の企業は、技術の普及と共にこの市場がもたらす可能性を見出している。ワシントン州にある経営コンサルティング会社、Booz, Allen & Hamilton の調べによると、障害者コミュニティ全体の裁量的支出は1750億万ドル、所得は 1兆ドルに上る。

 例えば Verizon Wireless では、同社のネットワークと端末に TTY 互換性を持たせているが、聴覚障害者にとってテキストメッセージングが非常に魅力ある製品であることも十分理解していると同社広報担当、Brian Wood 氏は話す。同社顧客のうち聴覚障害者がどれくらいの数になるのか、同社自身は把握していないが、彼らのニーズにさらに強く応えられるよう来年中に同社の顧客サービスコールセンターを改善する計画だという。

 さらに今後の課題として挙げられるのは、ポケベルを利用する上でのある程度のマナーとエチケットだ――観測筋によれば、これは携帯電話のそれとさほど違わないという。聴覚障害者向けの人工内耳を製造するAdvancedBionics のマーケティングマネジャー、Tom Walsh 氏は、最近のカンファレンスで出席者がバイブレータが作動したポケベルをバッグやポケットの中から取り出し、セミナーの最中でも返事を入力している様子を報告している。

 だがギャローデット大学でポケベルを使用禁止にするのはかなり難しいだろう。

 Wasilowski 氏は、「やってやれないことはないだろうが、実際に禁止になることはないと思う」 とし、大学側が授業中のポケベル禁止を打ち出す可能性を一笑に付す。「禁止すれば (学内が) 無秩序状態になってしまうだろう」 と同氏は語っている。

[Stacy Forster, The Wall Street Journal]

続きを読む

野良ロボット

  次はロボットとは、「ケータイの次に来るもの」で述べた通り。

  今後 20年で起こりうることとして、「お使いロボット」なんてのが出てくるに違いない。

  このお使いロボットがたくさん街をうろつく日も近い。そうなったら、持ち主のいなくなったロボットが近所を徘徊するかも知れない。野良ロボットの誕生である。

 (ロボットは自分の電源チャージできる場所を知っているだろうから、その供給源が絶たれるまではしばらくの間動作し続ける)

  ちなみに、これらお使いロボットはケータイ電話(か、それに似たリモコン)で操作する。ケータイからメッセージを送るとロボットがそれに反応して動く。ケータイ電話のあのせまい画面にはロボットの見た様子が映し出される。

  飛行機に一般乗客と並んでロボットが乗るかも知れない。家でロボットの様子を眺めたりする 「バーチャル海外旅行」 の誕生。

  来年度は、このシステムを作ると決めた。今開発しているケータイインスタントメッセージの世界は AIBO と連携できるはず。

続きを読む

ケータイの次に来るもの

それは、ロボットである。

  日本がケータイの次に景気浮揚で起死回生するとしたら、ロボットである。ケータイで起死回生できなかった(というか、これがなかったら日本は本当に滅んでいただろう)分をロボットで取り戻せるはずである。

 「経済が発展するのは技術革新でしかない (言い換えると、日本が戦後発展してきたのは常に技術革新が起こってきたからだ)」と、学生時代に鬼頭教授は言っていたが私はずっとそれを信じている。

  ソニーのロボットがパラパラを踊ったり、ホンダのアシモに人間が入ってるしか思えないような光景は記憶に新しい。

  ソニーは AIBO をすでに世に送りだしているし、このAIBOに「無線LAN」 (専門的には 802.11b) が載ることは明白である。つまり今自分たちが持っているケータイが勝手に動きまわりだす世界を考えてみるとわかりやすい。

  ここで観察すると、

ケータイ←→ケータイ

は、人と人とのモバイルコミュニケーションであった。

  次にくるのは、

ケータイ←→マシン

であり、これは c-mode に代表されるように、ケータイでコカ・コーラが買えるというもの。すなわち人とマシンのコミュニケーションである。

  今後 3~5 年に起こり得ることだと思う。

  最後には

マシン←→マシン

となり、ロボット同士が会話しだす。

  これはいわばドコモ立川会長が言うビジョンそのまんまだが、おそらくこの方向は間違いがなく、今日の日経にも「無線 LAN、立ち上がる」 という記事が書かれるほどになっている (日経に書かれたときはすでに時遅しと言えるが、日経の記者もなかなか勉強しているようで、この記事はタイムリーである)。

  私は、テロの直前、2001/09/04 からサンディエゴで行われたモバイルのセミナー会場にて無線 LAN の威力を「体験」した。無線カードさえあれば、会場に持ち込んだ PC がネットにつながる。これで世界中どこでもキャリア(電話会社)の存在を意識せずにネットにつなげられるということである。

  無線 LAN ではセキュリティの問題がまだ残っているが、モニタディスプレイがすべて液晶にとって変わるくらいのインパクトを持っているから、この時代の波は必ずやってくるに違いない。

(ちなみに我が家も無線 LAN Available となっている。)

続きを読む

IT の世界で民主主義は成立するか (2)

  • IT と民主主義

    しかし、逆に言うと (ウィンドウズがデファクトになった事実は) 、これは IT の世界ではプラスに働いていたのも事実だと思う。今まで述べてきたように、IT の世界では 「良い選択肢」 (たまに悪い選択肢も混ざることはある) がたくさん存在するので、 「決め」 の問題で解決しなければならないことが随所にあるのだ。ここで選択肢の競争が生まれ、それが良かろうが悪かろうが 「強い選択肢」 が後世に残ることになる。ここで、世界中の人が集まってどれがいいのかああだこうだと考えていたら、決まるのも決まらず、その間にどんどん良い選択肢がでてきてしまうので、先に進まないのだ。だから、ウィンドウズがたとえ Mac のパクりでも、製品としてサイアクでも、ビルゲイツが音頭を取って普及させデファクトとなったことに対しては、人類にとってはおそらくプラスだったに違いない。むかし日本であったビデオの規格の VHS と β のときのように、企業の都合だけで 2 つの規格が長い間並存することは消費者にとって必ずしもプラスにはならないこともある。

    ここまで来てやっと IT と民主主義の関係を考えることができる。

    当然のことながら民主主義とは多数決で物事を決めるのである。多数決とは、できればそこに参加するメンバー全員の意見が反映されることが望ましい。一方 IT の世界で、技術の標準やそこでのルールの決定において、参加者全員の意見を集めるのは不可能である。さらに、参加者全員が新しく矢継ぎ早に提案されていく技術に詳しいとは限らないし、ほとんどの場合技術は一部の人にしかわからない。だから、やはり誰か 1 人が 「決め」 るのが一番早く、効率的な方法と考えられる。もうおわかりだと思うが、IT の世界で民主主義は成立しないのだ。カリスマや独裁者みたいなのが1人いれば実はいいのである (というのは強引だろうか?でも本当にそう思っています) 。つまり、システム全体を見渡せて、良い選択肢を組み合わせることのできるアーキテクトというか、デザイナーが 1 人いればいいと思う。これは 5 人とか 10 人とかではいけない。なぜなら 1 人で決めるよりも 5 人で討議する方が意見の調整に時間がかかるからだ。スピードが出ない。やはり 1 人が決めればいいとなる。しかし、1 人ですべてのことを決定するとしても限界があるので分野ごとに 「独裁者」 を決めてはどうだろう。この独裁者の決定は民主主義の原則に基づいて決めても良い。これはたとえば Linux の開発者である Linus 氏のように、民主主義の原則を持ち出さなくても、たぶん、おのずと決まってくるとは思う。

  • ITと日本の政治

    このように考えると、日本の政治システムというものは、IT の世界とはまるで逆の方向で進んでいるのがわかる。ここでの弊害として端的なのは、意思決定のスピードの遅さだと思う。最近話題となっていた NTT の接続料金の問題にしたって、たぶん、あれはみんながよってたかって議論したところで選択肢が増えるだけで解決しない。アメリカ側が妥協したとか交渉じゃなくて、たぶん 「決め」 の問題だから、アメリカから何を言われようが、 「日本はとにかくコレで行く!!!」 と一発かませば良いんじゃないかと思ってしまう。そして、言ったからにはうまくいかなかったら言った人が責任を取ると。責任を取るというのは、うまくいかなかった場合はその場から退場するという意味であるが、役人たちは誰もその責任を取りたくないだけのことだろうと思う。役人といっても所詮は人の子で、家のローンがあったり妻子があったりするので、責任を取りたくない気持ちはわかるが、これを解決するにはたとえ敗者のレッテルを貼られてもゼロからやり直せるだけの仕組みを作るとか、つまり日本が敗者復活できる社会になればいいだけの話だ。どう考えても政治のスピード以上に、IT 革命の進行が速いので、今の政治システムのままでは、まわらなくなっていくんじゃないかと思う。今、日本に必要なのは、テキパキ物事を決めていく強力なリーダーシップを持つリーダーだろう。

(おわり)

続きを読む

IT の世界で民主主義は成立するか (1)

IT に民主主義はなじむものか考察してみたい。ここで言う IT とは主にインターネットを柱とするコンピュータの世界を考える。

  • デファクトスタンダード

    デファクト (defacto: ラテン語 from the fact から) とは、 「事実上の」 という意味であり、スタンダードは標準であるから、デファクトスタンダードとは日本語では 「事実上の標準」 と訳される。

  • デファクトとは

    ITの世界ではデファクトスタンダードとなる技術はそこらじゅうにごろごろ転がっている。ソフトの世界ではマイクロソフトのウィンドウズやオフィス (Word、Excelなど) 、ハードの世界ではインテルの MPU (ペンティアムプロセッサ) 、IBM の AT 互換機 (Mac 以外の PC はほとんどすべて AT 互換機と呼ばれる規格に基づいて作られている) などである。デファクトであるためには (デファクトスタンダードは長いので略して単にデファクトと呼ぶこともある) は、 「誰が決めたわけではないのに」 「市場シェアの大半を占めている」 というのがポイントとなる。なにより、インターネットはデファクトの集合体である。まず先に 「仕様」 があるのではなく、 「良いか悪いかわからないが、これでやってみよう」 という雰囲ですべてが始まってる。つまり、誰かチョー頭の良いヤツが考えたものが先走って広く世界に普及してしまったものを、みんなが使っているのである。

  • デファクトの例 (メール)

    たとえば、インターネットのメールシステムはその典型的な例である。われわれが使ったメールは、実は使っていると不便なことが多い。まず、セキュリティというものが一切考えられていないまま今日まで来ているため、途中で盗み見られることもあるかも知れないし、相手がメールを見たかどうかさえもわからない (すなわち開封確認すらできない) 。届いたかどうかは実際は誰も保証してくれていない。最近はネットやコンピュータの信頼性が上がったために、ほぼ 100% メールが相手に届いていると誰もが 「思い込んでいる」 だけのことである。もしトラブルに見舞われてメールが相手に届いていない場合、プロバイダが保証してくれると思ったら大間違いである。2kids.net のサービスは半年に 1 回くらいよく止まるが、止まってもわたし自信が何ら保証をしないのとまったく同じである (言い訳がましいが、つい 7 年前 (注: 1993 年のこと) はこれ以上の頻度でインターネットのサービスが止まっていたと思う) 。もし重要な内容をメールで送っていて、相手に届かず送信者や受信者が不利益を被ったとしても誰も責任を持ってはくれない。すべての責任は当事者たちにある (その証拠に、どのプロバイダの契約条項にも必ず免責条項があるので読んでみると良い) 。メールの内容も、誰に読まれるかわからない。プロバイダのシステム管理者は、やろうと思えばひとりひとりどんなメールを出しているのか少なくともサブジェクトと宛先はすぐにチェックすることができる。メールの内容を暗号化したとしても、それはメールをやりとりする人の間での取り決めであり、メールシステムとは別の次元なことである。つまり、メールのシステムでは昔の技術がデファクトとなっているために、ステップアップできないままでいるのである。

  • デファクトの例 (WWW と HTML)

    ウェブも世界中の人が知恵を出し合って始まったわけではなく、最初はヨーロッパの研究機関が開発し、それが今では世界中で使われることになっただけの話である。インターネットには標準化団体があり、そこで決められた仕様は RFC (Request for Comment) という形でまとめられていて、技術者はこの仕様書を読むことによってメールやウェブのシステムで情報がどのようにやりとりされるのか知ることができるが、これも、先に技術があり、後から仕様が決まるような感じである。

  • デファクトの例 (ウィンドウズ)

    ウィンドウズは、マイクロソフトという一企業が考え出した OS であり、Mac 以外 (UNIX もあるけどここでは考えないことにする) の PC はすべてウィンドウズが動作しないと何もできないものだと考えてよい。ウィンドウズは、技術者は誰もがそんなによくないものだと思っている。しかし、マイクロソフトのビルゲイツが商売上手だったために (マイクロソフトは、マーケティングが秀逸だった) 、世界中に普及したのである。

  • たくさんの 「良い選択肢」

    このようにみてくると、インターネットを柱とするITの世界ではデファクトが重要なキーワードとなっている。これはどういうことかというと、IT の世界では、 「良い選択肢がたくさんある」 ことに尽きると思う。1 つのことをするのに、あまりにもたくさんのアイディアがありすぎて、誰も決められないのだ。しかし、コンピュータを含むネットへの参加者が同じルールでコミュニケーションをとるためには、何か 1 つ、それが良いものであろうが悪いものであろうが決めなければならないのだ。

    わたしも、仕事をしていて、メンバーとたくさんアイディアを出し合うのだが、どっちも捨てがたい場合がたくさんある。たとえば、モノに番号をふるやり方。この間、仲間と議論していて、わたしは単に数字だけで番号 (ID) を振っていく方法を主張した。一方、同僚は、数字だけでなく文字列も含めた形で ID をふってはどうかと言う。わたしの言う方式のメリットは比較などが簡単に行え、処理がシンプルになることである。一方、同僚の方式では、処理は複雑になるが将来番号をふる対象が増えても対応できるところにある。これらは一長一短があるので、どちらともいえなかった。結局、その時点では、将来のことなど全くわからないので、シンプルな方式を取ったが、これは 「決め」 の問題であり、誰かが 「絶対これだ!」 と言わない限り、物事が先に進まないのである。おそらく、組織の中では、最初はわたしのようにこだわりが強かったり声のでかいヤツが勝つことになる。気の弱いヤツの主張は、それが本当に良いものでもない限り、負けてしまうと思う。

  • マイクロソフトが強い理由

    ウィンドウズがこれだけ普及したのも、ビルゲイツが強引にマーケティングを進めたからに他ならないと思う。ウィンドウズはどうみても Mac をパクっているし (なにしろウィンドウやマウスやアイコンを考えたのはアップルのMac (Lisa) だったのだから) 、技術的にウィンドウズが Mac より超優れていたとは思えない (実際に、当時はどっちもどっちだった) 。

    ブラウザの覇権争いでも、3~4 年前 (注: 1996~1997年のこと) に 「ブラウザ戦争」 などといわれ、インターネットエクスプローラとネットスケープナビゲータがシェアを奪い合ったが、マイクロソフトが資金力にモノを言わせて自社のブラウザをタダで配りまくった (先の組織にたとえれば、マイクロソフトは単に声がでかかっただけということだ) 。このとき、これはあまり知られていないことだと思うが、実はマイクロソフトは自社のブラウザと銘打ちながら、ブラウザの本当の大元であるスパイグラス社の 「モザイク」 というブラウザをベースにして作っていたので、後からスパイグラス社からライセンス料を請求された。当時マイクロソフトは (今はライセンス問題では和解していると思うが) 、スパイグラス社にライセンス料を払ってまでも、ブラウザをタダで配っていたのだ (これは後に有名な裁判の元となる) 。つまり、マイクロソフトはブラウザをタダで配れば配るほど損をすることになっていたわけだ。この名残は現在のインターネットエクスプローラの最新バージョンである IE 5.5 (以上) でも確認することができる。IE の、ヘルプ|バージョン情報 を見てみよう。すると (IE5.5 (以上) の場合) 、

    Based on NCSA Mosaic. NCSA Mosaic (TM) ; was developed at the National Center for Supercomputing Applications at the University of Illinois at Urbana-Champaign.Distributed under a licensing agreement with Spyglass, Inc.

    という英語がでてくるはずである。最初に、 「モザイクがベースです」 とある。そして最後に 「スパイグラス社とのライセンス条項の同意の元に配布している」 とある。

    マイクロソフトの強引な営業は業界内では超有名である。企業の姿勢は攻撃的でソフトウェアのリリースの約束は破りまくりで、、、これは社員が聞いたら怒るかも知れないがウソではない。マスコミも新聞もマイクロソフトが大きな存在で怖いからあまり知られていないだけのことだ。もし今までに聞いたことがあれば、それは単に本当のことを聞いただけだ。

(続く)

続きを読む

パーミッションマーケティング

電子メールはプッシュなので、ともすると自分には全く必要のない情報 (メール) まで受け取ることになる。おそらくこれを読んでいる読者の中にも、見ず知らずのアドレスから英語で書かれたわけのわからないメール (たいていはアダルトサイトの宣伝だったりする) を受け取った経験のある人がいるのではないだろうか。

メールアドレスを教えたつもりがないのに見知らぬ相手からメールが届くというのは、何かしらの原因がある。たとえば、ウェブサイトでユーザー登録などをしているうちに、いつの間にかあなたのメールアドレスは業者 (名簿業者みたいなもの) に売られていくことになる。こういったメールは 「スパムメール」 とも言う。アダルトサイトの宣伝は端的な例だが、これと同じようにメールという仕組みを使って、一般の真面目な企業も不特定多数に自社の製品やサービス情報を提供したいと考えるのは当然である。TV の CM、新聞や雑誌に広告を出すよりもメールの方が断然コスト (費用) がかからないからである。

◆ ◇ ◆

一般の企業が、不特定多数に自社の新製品情報が書かれたメールを送っても、それを受け取った人が興味がなければ、何の意味もない。それどころか、逆に 「自分にとって意味のないメール (スパム) を送ってきた企業」 として、その企業の印象を悪いものとしかねない。これでは、企業の方もただやみくもにメールをガンガンいろいろな人に対して送ればよい、というものではない。

私はインターネットでのビジネスの仕組みを考える仕事をしているが、そこでは米国の先進的なマーケティングのやり方として 「パーミッションマーケティング」 という考え方がある。

パーミッションとは英語で 「許可」 という意味である。それは、あらかじめ企業がメールを送る相手に、メール送ってよいか 「許可」 を得ておく方法である。つまり、新製品の情報を欲しいかどうか尋ねておき、欲しい人だけにメールを送る。これならば、送られた方も事前に 「新製品情報のメールが欲しい」 という意思表示をしていることになるから、その企業の印象が悪くなることはない。さらに、個人があらかじめ自分の好きな分野、たとえば 「旅行」 「育児」 「クルマ」 などを選んでおき、企業がそのような個人に対して製品やサービスの情報をメールで送る、というような仕組みも考えられる。

インターネットを使えばこのような仕組みもウェブとメールを使えば簡単にできそうだ。このような仕組みを 「オプトイン」 という。

続きを読む

プッシュとプル

インターネットには、「プッシュ (押す)」 と 「プル (引っぱる)」 という考え方がある。「プッシュ」 とは、特に何もしなくても情報が自分のところに勝手に (能動的に) 届いてくるようなイメージである。メールはプッシュのメディアと考えてよい (※) 。あなたが意図しなくてもメールを送る相手があなたのメールアドレスを知っていれば、メールを送って欲しくない相手からでもメールが自分のメールボックスに届くことになる。この仕組みが「プッシュ」である。

一方、「プル」 の方は、適宜自分の方から情報を取りに行くというイメージ。ウェブがその代表格で、プルに相当する。なぜなら、ウェブにアクセスするためには何らかの形であなたがアクセス先のホームページのアドレス (URL という) を (検索サイトなどで) 知り得てから、ブラウザを使ってホームページを 「見に行く」 からである。プルは、PC の前で待っているだけでは情報はやって来ない。自分で情報を取りに行くのである。

(パーミッションマーケティングに続く)

(※) 実は、厳密に言うと、メールというシステムでは、*電子メールを送るときはプッシュ*であっても、*読むとき (メールを受信するとき) はプル*である。これを説明し出すとややこしくなるが、メールが届いたかどうか知ることができるのは、メールソフトが毎回決まった間隔でメールが来ているかどうかメールサーバに問い合わせているからである。たとえばサーバに問い合わせる間隔を 1 分にすると、事実上ほぼリアルタイムでメールの到着確認をしていることになるので、送受信含めてメールをプッシュといっても良い。

続きを読む

iモード革命 (3)

今回は、iモードの将来について考えてみたい。

  • iモードの将来

    すでにドコモは、香港の最大のケータイ会社であるハチソン・テレフォンカンパニー社 (Hutchison Telephone Company Limited)に、iモードのコンテンツが提供できるように技術支援を行っている。これによって HTCL は、2000/5 月下旬から、iモードコンテンツサービスを開始するようだ。他にもドコモはオランダのケータイ会社に5,000 億円を投じて資本参加をするようだ (NTT 法により、株式交換にすると外国人の持ち株比率が上がってしまうので、できないそうだ)。

    今後、日本が世界に先駆けて開発した技術が、世界に輸出されていく。しかも、ケータイのような小さなデバイスを作るのは日本のお家芸である。海外に行ってケータイを見てみればわかるが (特にアメリカ)、とにかくゴツい。確かに、ヤツらは手が大きいから、日本で売っているようなケータイを操作するのはちょっと不便かもしれないが、それにしてもデカイ。ケータイに使われる液晶、IC やコンデンサなどは日本のメーカーにしか作れないものもある。iモードは、病んだ日本の経済を復興させる契機となる可能性がある。

  • Javaとの出会い

    今年の終わりくらいから発売される iモードのケータイで Java のプログラム (アプレットという) が動くようになる。私は 1996 年からひたすら米国サン・マイクロシステムズが開発したJava を追いかけてきたが、その最も注目して来た技術である Java がなんと iモードのケータイに載るのである。iモードに Java が載ると考えただけでワクワクする (アクセスという会社をご存知だろうか? iモードに載る Java とブラウザはこの会社のものである)。 大前研一氏が 「もう頭がパンクしそうだ。iモードのサービスがどんどんひらめいてくるから」と雑誌 SAPIO に論文を書いていたが、私も、Java が載ると考えると、ケータイであれもできる、これもできるとアイディアは無限に広がる。

    昨年度インドの会社と一緒にシステム構築してきたのだが、ここでの開発の技術基盤は Java であり、インド人 IT 技術者が最も得意とするところは Java であるから、日本の iモードとインド人の組み合わせは世界最強のように思う。

    このように、iモードは Java を巻込みながら発展し、実は Java から見ても、PC 以外の小さな単体のデバイスに載るのは iモードが世界初の試みなのである (そのため、Java の関係者からは成功するかどうか非常に注目されている)。

    実際に、Java が iモードに載れば、インスタントメッセージシステムのようなものは簡単に実現できるし、株価のリアルタイム表示 (あらかじめ設定した値動きがあったときに自動的に教えてくれる)、リアルタイムオークション、オンラインショッピングにおけるセキュリティの向上など、おおよそPCでできているものは実現できるだろう。

  • ケータイでテレビ電話

    W-CDMA というのがキーワードとなるのだが、デジカメもケータイに取り込まれていくだろうし、音声入力は当然、そのうちケータイも PC と同じくらいのスペックを持つようになるに違いない。

  • さらなる将来

    私が今の会社に入社したとき、7 年後の自分がインド人と一緒に働いている姿は全く想像できなかった。だから、これから 5 年後のことは想像よりももっと大きく発展しているかもしれないし、そうでないかもしれない。

    航空券のチケットはケータイになり、ゲートを通過するときはケータイを見せるだけ。ケータイが財布になり、主婦は、レジでなにやらケータイをバーコードにかざしているかもしれない (ケータイにクーポンが表示されているのである、ケータイにはバーコードが表示される)。もはや、銀行の ATM はケータイの中にあり、資金移動は ATM の前で操作するのでなく、ケータイを操作する。人間は、その場所にいかなくても、判断するだけでいいのである。音楽もケータイにダウンロードするようになる。

私は 4 年前 (1996 年)、自社内で 「情報が、人についてくる」 というコンセプトを提案したことがある。4 年前は、「そうなったらいいな」 というだけで、どのように実現してよいのかわからなかったが、思わぬところにこの糸口を見つけることができるのかもしれない。

続きを読む
Subscribe to IT