心に残る自己紹介

  今年も4月の春に、立食形式で飲みながらの新入社員歓迎会があった。ここではお決まりの新入社員の自己紹介がある。毎年10人前後がみんなの前で次々に自己紹介する。タダでさえ人の名前を覚えられない私は、10人いっぺんに自己紹介されたところですべての顔と名前をその場で覚えられることはない(いや、ここでの話は私の記憶力の悪さを言いたいのではない)。

  宴もたけなわ、司会者が「それではそろそろ自己紹介をお願いしたいと思います」と始める。それを合図にシワのないリクルートスーツに身を包んだ新入社員が名前や出身学部をひとことずつ言うわけたが、その中で小柄な女の子の自己紹介が特に印象に残った。

「大学では破壊工学をやっていました。大学時代はモノをたくさん壊しまくったので、仕事ではモノを壊さないようにしたいと思います。」

  これは今まで私が聞いた自己紹介の中で最もインパクトのあるものだったろう。たったこれだけで聴衆を魅了することができた。

  彼女の見た目はというとしなやかな感じで、破壊なんてのはまったくもって縁遠い存在にみえるのだ。やはり破壊工学という言葉が耳に残る。一応飲み会の席なのでそんな学問あるのか!?と一瞬思ったりするが冷静に考えればそりゃぁあるに違いない。

  ここで思うのは、その人にしかできない、または、その人しか持っていないオンリーワンのものというのは、ものすごく自分を高めるウリになるということだ。今風の言葉でいえばコアコンピタンス(死語?)ということになるのだろう。

  さてその子の名前は・・・夏になった今、やっぱり覚えてない(笑)<名前覚えられません。

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チームは掛け算

  ここシリコンバレー/ベイエリアでも、週末に日本のドラマをやっている(逆にいうと、そのくらいしか日本の TV 番組はこのアメリカの地ではみることができない)。

  最近、といっても、すでに日本で放送済みの医龍というドラマをやっていて、そのドラマの中で

手術のチームは掛け算。どれだけ大きな数字が並んでもゼロが 1つでも入ればゼロになる

というセリフがあった。これは名言だろう。

  そして、チームの個々の仕事は、掛け算でも、それぞれの仕事の連続(このドラマの場合だと手術の数々)は足し算なんだなと思った。良い仕事を積み重ねることは掛け算にはならない(良い仕事を積み重ねていけば級数的に信用が増えていくだろうから何かそれぞれの仕事のアウトプットに対してバイアスをかける何か係数みたいなものがあってもいいかも知れない)。

  方程式で表すと ∑Π ai (ai は個々人の能力)のようになるだろう。

(個々の仕事のアウトプット
= Π ai
(= a1 x a2 x ... an

ai := (個々人の能力)

(今までの仕事)
= ∑ (個々の仕事のアウトプット)
= ∑Π ai

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エコノの法則第4:<br />「2時間の法則」

  以下の行動を考えてみよう。

  • 仕事の会議で、結論が出るまで
  • 混んでいるときに行った居酒屋
  • 飲んだ後みんなでいくカラオケ
  • 恋人とのレストランでの食事
  • 単発ドラマを観る
  • 長い映画を観る
  • 日帰り旅行(片道)
  • 野球などのスポーツ

  これらの行動はそれぞれ何時間かかるだろうか?考えてみて欲しい。

  例えば会議で3時間は、大変長く感じるだろう。180分もある映画も然り。おおよそ、人間の活動というものは2時間単位で行われるものが多いようだ。これを「2時間の法則」と呼ぶことにしよう。

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美人投票

  ケインズは、その著書「雇用・利子および貨幣の一般理論」 (1936) の中で、株式投資を以下のように美人投票に例えた。

  プロの投資とは、100枚の写真から最も美人な女性 6人を選出するコンテストに見立ててもよいだろう。そのコンテストでは、その選択が投票者全体の平均的な好みに最も近かったものに商品が与えられる。この場合、各投票者は、自分自身が最も美しいと思う容姿の女性を選ぶのではなく、他の投票者の好みに最もよく合うであろうと思う容姿の女性を選ばなければならない。

  さらにケインズはこう続ける。

しかも、投票者のすべてが問題を同じ観点から眺めているのである。ここで重要なのは、自分自身の最善の判断から最も美しい容姿の女性を選ぶことでもなければ、平均的な意見で最も美しいと実際に思える容姿の女性を選ぶことでもない。我々は、平均的な意見はいかなる平均的な意見を期待するのか、それを予見するのである。我々の知力をここに集中する場合、我々は第3次的な領域に達しているといえる。さらに第4次、第5次ならびにそれ以上の高次の領域まで実践する人もいるだろう。

  ここで話がややこしいのが、「みんなが美人だと思う女性」を選ぶのではなくて、さらにワンステップ突っ込んで、「『他の誰もがみんなが美人だと思う女性』とみんなが思っている女性」を選ぶということである(プログラミングに詳しい人は、「ネストしている」といえばわかりやすいだろうか?)。

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  株式投資とは、「この株は上がる(下がる)とみんなが思っている」と、自分が判断した銘柄を選択して買う(売る)ことではなく、一歩下がって「みんなが上がると思っている」という銘柄は、本当にみんながそう信じているのか?」吟味して選択することなのである。

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「天才マイナス努力」には、「凡人プラス努力」のほうが必ず勝てる。by 本多静六 「私の財産告白 」

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  本のタイトルは「私の財産告白」だが、むしろその内容は「人生をどう生きるか?(作者が生きたか)」ということを教えてくれることにこの本の価値がある。作者が高齢になって書かれた本のため、そこらの若輩者が書いた本よりも言葉のひとつひとつに大変重みがある。今風にいえば「現代ポートフォリオ理論」や「Win-Win の関係」といったエッセンスが入っている。

   生きるためにはお金のことは避けて通れないから「財産告白」として触れてはいるものの、全体を通しては生き方の普遍的な内容である。それはこの本が今から50年以上も前に書かれたことからもわかる通り、今の時代にあってもこの本に書かれている教えはまだ生きている。その教えはこれからも未来永劫ずっと変わらないものだろう。もう少し若いときに読めればよかった。

  成功への方程式は、強いて挙げるならこのエントリーのタイトルのそのもので、

凡人プラス努力 > 天才マイナス努力

ということが常に成り立つということだろう。方程式は方程式なので、実際にはこれが実行できるかが問題である。ものごとは何かやってみないことには始まらない。努力ということは実際に実行することだから、この方程式はうまくできているのだ。

  ところでこの本は、橘玲氏の本で参考文献として挙げられていたので買って読んでみたのであるが、なるほど「ゴミ投資家シリーズ」の本の一貫した主張の原点はここにあった。

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