微分化された社会 その7 「広告」

fragmented_society_7.jpg 広告も従来のTV、新聞、雑誌、ラジオといったメディアから、まったく新しいウェブ広告というチャネルがインターネットと共に登場した初期のネット広告は
いわゆるバナー広告であり、これは従来のTV、新聞などの大衆向けメディアと本質的に変わらないものであったが、Google が
2003/03にコンテトクスト広告であるアドセンスを開始、この瞬間から時代が変わった。

ブログに広告を貼り付けると表示されるページの内容に沿った広告が表示されるのである。しかも広告は従来のバナー広告=画像と違い、単なるテキスト広告(オヤジ新聞の3行広告のようなもの)である。

このアドセンスこそが、従来のマスメディアを主体とした広告をバラバラにした。広告をクリックすると広告主(ブログの持ち主)にお金が入ってくる
ことには従来のバナー広告となんら変わりはないのだが、その統計データは他を凌駕するほどきめ細かいものであり、Google
自身もそのデータをもってさらに広告の精度を高めていくという手法を取った。その結果、この広告市場(=Google の売上げ)は今や
1兆円を超えるものとなっている。対して広告主に支払われる1クリックあたりの金額は1円~だから、グロスの広告出稿ボリュームとしての
1兆円と、それが1円単位で分配される仕組みは、今までにはなかったものといえるだろう。



これも微分化された例である。

続きを読む

俺が総理大臣になったらシリーズ その8 「教育」

大臣は間違いなくワタミの社長を指名する。大臣は一般人でもなれるから。

  • 子どものいいところを見つけ、伸ばす。一芸に秀でる者を育てる。これは勉強に限らない。

    ジェネラリストも必要だが、これからの時代はスペシャリストが求められる。

    ただし1つの専門分野だけではいけない。2つの専門分野を持たせる。
  • 教師の役目は、個人の良いところを発見してサポートすること。

    直接学問を教えるのが先生の役目ではない。
  • 勉強はやり方さえ身につけさせればこどもは自然と伸びていく。

    儒教、つまり孔子の論語を中心とした道徳教育。洋のキリスト教的な善意は「良いと思うことは他人にもしてあげなさい」

    論語はまさに東洋的。日本人の遺伝子の中に組み込まれているといっていい。西洋の考え方とは 180度正反対のものである。「自分がされたくないことは他人にするな」キリスト教的な考え方から、まさにイラク戦争のような「侵略」が生まれる。
  • 飛び級・落第(ステイ)を認める。飛び級に上限は設けない。
  • 英語は小4 から。ただし国語が得意なヤツのみ。
  • 差別と区別の違いは鮮明にする。
  • 養護学校の廃止。ノーマライゼーションの促進。
  • 社会人でも先生になれるようにする。
  • 教員は一般企業で 3年間は研修を受ける。
  • 中学生からは投資を科目に入れる。リスクを徹底的に教える。
  • 環境を科目に入れる。

…と、教育に関してはまだまだたくさんある!!

続きを読む

微分化された社会 その6 「本」

fragmented_society_6.jpg 物事を最小単位に分割する微分化は本も例外ではなかった。最初はオンラインで本が売られるだけだった。最初に本をオンラインで売り出したのはアマゾンだ。

そして最近その本家アマゾンはアマゾン・ページズというサービスを始めた。これは、本をページ単位で販売しようという試みである。

本も微分され、情報は人間が認識できる最小単位までバラバラにされていく。これが今現在進行形で我々の目の前で起こっている現象であり、一度
微分されると次はその断片同士に価値がつけられていく。1冊の同じ本の中でも、ページごとに値段が違う・・・そんな時代がやってくる日も近いかもしれな
い。

続きを読む

俺が総理大臣になったらシリーズ その7 「少子高齢化対策」

子どもが少なくなるということは税金を払う現役世代がいなくなるということ。そして国家としてはコスト(歳出)要因となるお年寄りが増える…これは国家にとっては危機的状況である。

このような少子高齢化環境のもと、対策としては

  • 子どもを増やす(シッターやチャイルドケアサービスの産業を育成する)。
  • 老人を減らす。
  • 移民を増やす(外国からの労働者を増やす)
  • ロボット産業を育成する。



だと考える。俺総では最後のロボット産業を育成するを最優先に取り組む。というのは、ホンダのアシモをみたら日本の技術力は世界ダントツであろうし、トヨタも経営戦略としてロボットに取り組むと方針を立てている。

まずは介護ロボットなどのニーズがあるだろう。ロボットでできる仕事はロボットに。それによって生産性を一気に引き上げて少子高齢化で労働生産性が落ちた分をカバーするのだ。

続きを読む

微分化された社会 その5 「株式市場」

fragmented_society_5.jpg 今やPCさえあればリアルタイムに株価がわかる。自宅がトレーディングルームになる。今まで証券マンが電話で株主からの注文を受け継いで株式の売買をしていたものが、インターネットを利用したネット証券なるものが生まれ、人に代わってコンピュータが処理するようになった。



実は今まで証券マンと個人投資家との間では大きな情報格差があった。個人投資家は株式の「時価」しかわからないが、電話を取り次いだ証券マン
はその売数量と買数量がどれだけあるかわかるのである。つまりたとえばこうだ。個人が買おうとした値段よりも10円高いところで売数量が大量にあったとす
る。証券マンはそれを知っているが、証券会社とは株の売買手数料で儲けている会社だ。顧客が得しようが損しようが知ったこっちゃない。顧客が聞けば教えて
くれるだろうが、その事実を自ら進んで伝える義務はない。



しかし中にはその証券会社を通して億単位で株を売買している大変なお金持ちの個人投資家もいる。この人の注文は証券会社にとっても手数料を通して
大きな利益をもたらすので、損されて破産でもされたら証券会社は金のなる木を失ってしまう。その結果、このような証券会社にとっての上客は一般の個人投資
家よりも優遇されるだろう。有利な情報も積極的に教えてくれる。ゆえにネット証券以前(インターネット以前)は一般投資家が株で儲けられる機会は非常にま
れであったといえる。



裕福な個人投資家に対しては損失補てんすら行われていたほどだ。億単位以下の金を動かしている個人投資家なんかは証券会社にとってはすべて「ゴミ投資家」に見えただろう。



さて、1999年の終わり頃からネット証券が登場するとこの状況は一変する。今まで証券マンに電話で聞かないとわからなかった時価の上下の売り買
い数量(これを板情報という)がパソコンを通して個人でもわかるようになったのだ。電話の時代は証券マンが板情報を教えてくれたとしても売り買いの注文を
出した頃にはすでにその時価は動いているかもしれなかった。



しかし今やそれがリアルタイムで手に取るようにわかるようになった。私が知る限り、日本で最初にリアルタイムのマーケット情報を出したネット証券
は現在の楽天証券(旧DLJディレクトSFG証券(当時の住友系))で、「マーケットスピード」というソフトである。同時まだお金持ちの個人投資家がまだ
PC
に慣れていなかった頃、マーケットスピードを使えば誰でも株で儲けることができたと思う(私も例外ではない)。なぜなら個人投資家が始めて証券会社や機関
投資家と同じレベルの情報を持つに至ったのだから(しかしまだこれだけでは不十分で、どの証券会社がどの株をどれだけ売買しているかという情報までは手に
入らなかった。しかし少なくとも株価がすべて「ガラス張り」になった瞬間ではあった)。



マーケットスピードは今では有料になってしまったが(それだけ価値があるソフトだということ)でももちろん利用可能である。



さて、これが微分化とどう関係があるのか。



マーケットスピードでは分単位の売買状況と上下5本の板情報(時価を中心に上下の売り買い数量)が「リアルタイム」に把握できるのである。ためしに自分が売買注文を出すとほぼリアルタイムに注文が反映されていることがわかる。



このような状況の下では、10円単位で上下する株があったとすると、たとえば時価が100円で110円の売り注文が極端に少ない場合などは、次の
瞬間にその株価は110円になりそうだということがわかる。であれば株価は上がる。そうなると売買戦略が立てやすくなるだろう。1分単位で株価は変動する
のだから、そのスピードにあわせて自分も売買すれば儲けられる確度が高くなる。そうやって板情報とにらめっこしながら売買するのがデイトレ(デイトレー
ド)である。



従来の株式は長期保有が常識であったわけだが、デイトレでは売買はその日のうちに完結するのが基本だ。日本の場合株式市場は09:00~15:
00なので、15:00
から翌朝まで東京市場がしまっている間に世界で戦争や自信が起こってNYあたりの株価が暴落するかもしれない。そうすると翌日の東京市場も確実に影響を受
けるだろう。今やマーケットはグローバルで24時間眠らないからだ。



デイトレは株価を微分する。「これは微分化された社会」というコンセプトを思いついた起点である。最初はデイトレだけ考えていたコンセプトを拡大
していくと、IT
によって世の中の情報すべてが「微分化」され、その微分化された極小の断片に価値がつく(結果的に価格付けがされる)ということが、今まさに起こっている
ことなのだ。

続きを読む
Subscribe to